アルミニウム合金のひずみ速度感受性モデル化研究部会
部会名称
アルミニウム合金のひずみ速度感受性モデル化研究部会
部会長
名古屋工業大学 西田 政弘
研究の要旨
アルミニウム合金の降伏応力,変形抵抗,破断伸びなどについてのひずみ速度感受性は古くから 知られ,多くの報告があるものの,最近のイメージセンサの高精度化およびデジタル画像相関(DIC) 法の普及とともに,引張強さ,破断伸び(特に,局所伸び)を,精度よく測定できつつある。そこで,新 しい測定法,精度を議論し,これまでのデータの見直し,新規データの取得を行うこととともに,材料 組織と力学特性との関係を明らかにし,成形や衝突のシミュレーション高精度化のため,ひずみ速度 感受性に関する材料モデルおよびパラメータの適正化を行うことを目的とする。年3回の研究会を予 定している。
活動内容
アルミニウム合金の力学特性(降伏応力,破断ひずみなど)に及ぼすひずみ速度感受性について研究を行い,輸送機器に適用可能な最適材料組織を検証する。
(1) 新しい測定法,精度についての調査,比較
(2) アルミニウム合金を用いた基礎実験
(3) 自動車構造用アルミニウム合金(5000 系,高強度 6000 系,7000 系など)のひずみ速度感受性を 研究し,実用化のための最適組織を見出す。
① 低・高ひずみ領域での破壊(圧壊)メカニズムと材料組成,結晶粒径,集合組織,微細析出物との 関係を解明し,構造用アルミニウム合金としての新規用途を開拓する。
② 高精度シミュレーション普及化技術での知見から,低・高ひずみ領域におけるアルミニウム合金 の変形機構とひずみ速度感受性の関係を調べ,シミュレーション高精度化のため,材料モデルお よびパラメータの適正化を行い,部材への適用も可能とする技術確立を進める。
活動報告
参加メンバー
- 大学・旧国立研究機関(含独立行政法人)関係者、アルミメーカー、ソフトウェアベンダ
研究期間
4年間
開設年月
令和3年4月
運営費
参加企業1社あたり年会費10万円
※大学・高専・旧国立研究機関(含独立行政法人)・公立研究機関関係者の参加費は無料。
ただし,軽金属学会会員(年会費7,000円)になることを要す。
問合・申込先
名古屋工業大学 西田 政弘
Tel:052-735-5349
E-mail:nishida.masahiro(at)nitech.ac.jp