軽金属のお話

れききずいた

アルミニウムの歴史

 純アルミニウムは銀白色の軟らかい延性に富んだ金属ですが、現在、純アルミニウムだけでなく、他の元素を添加してアルミニウム合金とし、その強さなどの特性を向上させて幅広く利用されていることは、「軽金属とは」、「暮らしの中に」、「地球の未来に」、「実は最先端」で紹介されている通りです。このようにアルミニウムは、家庭や日本の工業に広く使用され役に立ってきた長い歴史があります。また、今後、地球の環境にやさしいエコ材料として発展していくことになり、新たな歴史と未来を築いていきます。

マグネシウムの歴史

 マグネシウムは、比重が1.7であり、構造材料として実用されている軽金属の中でもっとも軽い金属。したがって、構造材料としてのマグネシウムの最大特徴はその軽さにあるといえます。比強度(単位質量当たりの強さ)が高いので軽量化に期待されている金属のひとつです。しかし、その特徴を活かすには、欠点とされる酸化(燃えやすい)、腐食(腐れ易い)などの科学的性質を抑えなければなりません。材料そのものの性質を改良したり、溶解や加工の各工程についていろいろな対策を講じたりしてきましたが、それらにより生産加工経費がかさみ、この材料の用途拡大を妨げている理由のひとつになっています。

チタンの歴史

 純チタンは「強くて、軽くて、錆びない」金属としてよく知られています。金属としては珍しく、純チタン(工業用純チタン)でも多く利用されており、もちろん、他の元素を添加したチタン合金としても、その強さなどの特性を向上させて幅広く利用されていることは、「軽金属とは」、「暮らしの中に」、「地球の未来に」、「実は最先端」で紹介されている通りです。チタンの歴史はまだまだ短く、金属では「新入り」ですが、優秀な新人で多くの得意分野を持っています。また、今後、環境にやさしいエコ社会には不可欠な金属材料としても、多くの領域で重要な役割を担っていくことでしょう。